ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

あの光景を見ました

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(写真はかつての漁港と町)




支援物資を被災者の方に直接お届けするボランティア。

26時間で行って戻ってきました。



途中石巻を通りました。

遠くから見て、一見普通の町かと皆期待しました。

(なんだやっぱりマスコミが大げさなだけだった‥と。)

が、すぐに考え違いであると分かりました。

建物は外枠だけ。内部は、強い力に全て持って行かれたという感じです。

黒い泥に洗われ尽くされた町。

ゴーストタウンの様相。

(信号機は点いていましたが)



女川は、町という体裁さえ失っていました。

狭い地形に大量の水が押し込められ、グチャグチャにされた。

まるで人々の生活も営みも全てが、巨大な洗濯機にでも放り込まれ、吐き出されたように。

建物も車も道路もいっしょくたの屍の山となっていました。

そこにいるだけで、閉塞感と恐怖感を感じました。

心に焼き付けてきました。

私は『この場所はこのまま残すべきでは?』

という、不謹慎なことを思ってしまいました。


帰り道、

海側は、かつては豊かで平和そのものの、田園地帯が広がっていました。

津波の攻撃を受け、

今や無惨な瓦礫の堆積物の墓場が、どこまでも荒涼と続いているだけになっていました。 

その変わり果てた姿を見、皆言葉を失いました。






( 非力ですが、自分でもこのくらいは出来る、やりたいという範囲です。

 
  連れて行って下さったボランティア団体、会社の方々、ありがとうございました。)