ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

音楽

カヴァレリア•ルスティカーナ間奏曲

ひたすらに美しく、憂いを含んだこの曲が好きで、 なんとか記事にできないものかと思っていました。 この映画のこのシーンに使われていたとは。 youtu.be 「主人公に償いをさせねばならない」 フランシス•フォード•コッポラ まさに完結編を撮った動機はそう…

萩原朔太郎『殺人事件』

お題「好きなシリーズもの」 Jeronimoooooooo とほい空でぴすとるが鳴る。 またぴすとるが鳴る。 ああ私の探偵はガラスの衣裳をきて、 こひびとの窓からしのびこむ、 床は水晶、 ゆびとゆびとのあひだから、 まつさをの血がながれてゐる、 かなしい女の屍体…

国木田独歩『小春』

写真 工藤隆蔵 一年の熱去り、 気は水のごとくに澄み、 天は鏡のごとくに 磨かれ、 光と陰といよいよ明らかにして、 いよいよ映照せらるる時 (ウィリアム・ワーズワース 訳 国木田独歩) パガニーニ 24のカプリース 今週のお題「秋の空気」

萩原朔太郎『殺人事件』

jeronimoooooooo とほい空でぴすとるが鳴る。 またぴすとるが鳴る。 ああ私の探偵はガラスの衣裳をきて、 こひびとの窓からしのびこむ、 床は水晶、 ゆびとゆびとのあひだから、 まつさをの血がながれてゐる、 かなしい女の屍体のうへで、 つめたいきりぎり…

『ジキル博士とハイド氏』

flicker 『人間は完全かつ本源的に二重性格のものであることを悟った… 自分が相争っている二つの性質のどちらかであると誤りなく言えるとしても、 それはもともとわたしがその二つを兼ね備えているからにすぎない』 ヘンリー・ジキルの陳述書より 原作は言わ…

『セレナーデ 恋歌』宮沢賢治

今週のお題「秋の空気」 flicker 江釣子(えづりこ)森の右肩に 雪ぞあやしくひらめけど きみはいまさず ルナの君は見えまさず 夜をつまれし枕木黒く 群あちこちに安けれど きみはいまさず とゞろにしばし行きかへど きみはいまさず ポイントの灯はけむれど…

夏目漱石『野分』

vince42 「近頃は喜劇の面(めん)をどこかへ遺失(おと)してしまった」 「…何だか不景気な顔をしているね。どうかしたかい」 と友人に問われて。 「また新橋の先まで探しに行って、拳突(けんつく)を喰ったんじゃないか。 つまらない」 「新橋どころか、…

『秋』萩原朔太郎

工藤隆蔵 白雲のゆききもしげき山の端に 旅びとの群はせはしなく その脚もとの流水も しんしんめんめんと流れたり ひそかに草に手をあてて すぎ去るものをうれひいづ わがつむ花は時無草の白きなれども 花びらに光なく 見よや空には銀いろのつめたさひろごれ…

『秋の日』萩原朔太郎

今週のお題「散策の秋」 the dreamer (swades1986.blogspot.in) ちまた、ちまたを歩むとも ちまた、ちまたに散らばへる 秋の光をいかにせむ たそがれどきの差し含(さしぐ)める 我が愁(うれひ)をばいかにせむ 捨身に思ふ我が身こそ びいどろ造りと成りて…

『秋の夢』芥川龍之介

おれは日比谷公園を歩いてゐた。 …思はず足を止めた。 行く手には二人の男が、静に竹箒を動かしながら、路上に明るく散り乱れた 鈴掛の落葉を掃いてゐる。 その鳥の巣のやうな髪と云ひ、殆んど肌も蔽はない薄墨色の破れ衣と云ひ、 或は又獣にも紛がひさうな…

萩原朔太郎『閑雅な食慾』

今週のお題「わたしの課外活動」 工藤隆蔵 松林の中を歩いて あかるい氣分の 珈琲店(かふえ)をみた 遠く市街を離れたところで だれも訪づれてくるひとさへなく 松間の かくされた 追憶の 夢の中の 珈琲店である。 をとめは戀戀の羞をふくんで あけぼののや…

巡礼者

今週のお題「わたしの課外活動」 jurek d. 秋は巡礼の季節ですね。 山岳信仰が盛んな山々が見下ろす盆地で生まれ育ちました。(それとは関係なく、幼い頃は教会に通っていました) 故郷を遠く離れ、懐かしさから山行を始めました。 長野県と富山県の県境の山…

宮沢賢治『九月の雨』

痩せて青めるなが頬は 九月の雨に聖(きよ)くして ひとすぢ遠きこのみちを 草穂のけぶりはてもなし (青柳教諭を送る 宮沢賢治 一部編集あり photo ちいた)

『無学なお月様』薄田泣菫

野尻精一氏は奈良女子高等師範の校長である。 …住むでみると奈良は景色が良く、…かういう結構な土地に来て、鹿のやうに柔和で、鹿のやうに尻つ ぽの短い女学生を預つてゐる自分の身の幸福さを思ふらしかつた。野尻氏は晩飯がすむと、毎晩のやうに奈良公園へ…

秋を夢見る

残暑が居すわって去ろうとしない。今日もすでに30度近い。 どうりで暑いわけだ。 今夏初めて扇風機を最強にしてみたが、効果がない。 同じように居すわる、このやり切れない湿度。 台風一過のカラリとした暑さは、もう望めないのか。 ああ、居すわり居座り。…

『詩について語らず』高村光太郎

Leszek.Leszczynski 元来私が詩を書くのは実にやむを得ない心的衝動から来るので、 一種の電磁力鬱積のエネルギー放出に外ならず、 実はそれが果して人のいう詩と同じものであるかどうかさえ 今では自己に向って確言出来ないとも思える時があります。 … 私は…

月光

今週のお題「夏を振り返る」 Derek Purdy 夏のおわり ゆるやかに 冷えゆく 高揚と熱狂

寺田寅彦 初嵐

工藤隆蔵 夕方井戸水を汲んで頭を冷やして全身の汗を拭うと 藤棚の下に初嵐の起るのを感じる。 これは自分の最大の贅沢である。 工藤隆蔵 夜は中庭の籐椅子に寝て星と雲の往来を眺めていると時々流星が飛ぶ。 雲が急いだり、立止まったり、消えるかと思うと…

ミントとオクラの出会い

BGM ♪『アップタウン・ガール』 ビリー・ジョエル 彼女は筋金入りのお嬢様マジで山の手育ちさおいらみたいな下町育ち見たことも聞いたこともないでもおいら彼女にトライしてみるぜ熱いハートで落としてみせるたまには下町の男もイイってことおいらみたいなね…

『パリ・テキサス』ヴィム・ヴェンダース

気の遠くなる時間、 砂漠を彷徨っていた男。 野垂れ死ぬ寸前で、 現実の世界に引き戻される。 かつて、もろくも崩れた至愛。 捨てた家族。 愛しすぎた。 若く美しい妻。 弱いわが身よりも愛した。 早すぎる妊娠。重すぎた。 諍い、衝突、暴力。耐えられなか…

寺田寅彦 『牧神の午後』

街路のアスファルトの表面の温度が華氏の百度を越すような日の午後… 私はドビュシーの「牧神の午後」を思いだす。 行き交う人々が鹿のように鳥のようにまたニンフのように思われてくるのである。 あらゆる人間的なるものが、暑さのために蒸発してしまって、 …

働く女子をみたす映画

夏の映画 草木も生えぬ殺風景な土地。 荒涼とした砂漠に風が吹きつける。 ここはモハベ。 全てを枯らす場所。 愛は涸れた 心も涸れた あたしに必要なのはコーヒーマシーン。 商売道具さ。男じゃないよ。 強がりブレンダ。 無愛想ブレンダ。 むすめにゃ甘い男…

「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲

今週のお題「わたしの好きな歌」 ひたすらに美しく、憂いを含んだこの曲が好きで。 なんとか記事にできないものかと思っていました。 この映画のこのシーンに使われていたとは。 youtu.be 「主人公に償いをさせねばならない」 フランシス・フォード・コッポ…

ほんとうの七夕を知っていますか?

なぜふたりはその日だけ出逢えるのか 『それは旧暦の七月七日は、一年のうちでただ一度、 天の川が消えてなくなる日だからです。 photo Christopher.Michel この日は半月が天の川の中に位置する日。 半月も天の川も、その明るさは共に17等星と同じ。 天の川…

ボヘミアン・ラプソディ

今週のお題「アイドルをつづる」 中学の時、イギリスの無名バンドが日本でブレイクした。友達はほぼマニアックなファンで、フレディとロジャー、時々ギタリストの話ばかり。じゃあ、一回、超絶技巧のギターと、数オクターブの声を聞かせてやろうということで…

坂の途中の木の音楽堂に行ってきました。

何ヶ月ぶりの外出らしい外出です。吊るしっぱなしの洋服を引っ掛け、バッグの埃を払いいざ出陣。しかしあいにくの土砂降り。ジーンズは水を吸って冷たく重くまとわりつく。カジュアルシックにとの思いが裏目に出た。おまけに冷風を吸いこんで咳が止まらなく…

刷毛雲

flickr ひと筆ひいた暁に 広げた絹の薄ごろも 真珠のひかりのスフマート 紗羅紗羅(しゃらしゃら)衣ずれ聞こえたか スフマート=ぼかし技法 ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女

日本人男性によるアデルのカヴァー

この力強い高音が出ますかね〜? スゴい! ミイシャが来月コンサートに行くんです。 「わたしも行きたい!」泣 「ギンギンのハードロックだからママにはムリ」バッサリ。 お母さんと お父さんと 歌が上手いワケです。

♪『スパニッシュ・ダンス 』グラナドス

♪Andaluza http://www.youtube.com/watch?v=Wehn-hPerm0 近代スペイン音楽の開拓者。 ピアニストにして作曲家であった、グラナドス。 http://ja.wikipedia.org/wiki/エンリケ・グラナドス 大統領の招きによる演奏会のため、 リバプール経由の客船「サセック…

だったん人の踊り

Polovtsian Dances http://www.youtube.com/watch?v=FsTVF0Fu5_c