ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

東日本大震災

『雪国の春』柳田国男

身勝手な願いと言われるかもしれぬが、私は暖かい南の方の、ちっとも雪国でない地方の人たちに、この本を読んでもらいたいのである。 当節は誰でも自分の郷土の問題に執心して、世間がわが地方をどう思うかに興味を引かれるのみならず、よそもおおよそこの通…

岩手県は美しいくにだ

にほひたつ晩春の新緑がわたしたちを迎えてくれた。 列島全体が、春先寒く出遅れ。 そして、元々ひと月おそい東北の春。 五月も半ばだったけれど 八重の桜の、あでやかな散り姿を見ることができた。 ちりおちる なごりのさくら いわてうるはし つはものも 寄…

春遅い地 陸前高田 二

昨年田んぼに乗り上げていた 養殖イカダは、 今は湾に整列鎮座し、 稚貝の成長を辛抱強く待つ。 三年後には身が詰まるという。 その牡蠣をぜひ頬張ってみたいものだ。 (ちなみに昨年のようすはこんな感じ)

春遅い地 陸前高田

気温9度。強風。 立っているのも辛いほどの風が吹き付けた。 関東から訪れた私たちには真冬の寒さだ。 一年前、 破壊された建物と瓦礫に埋め尽くされていた市街地。 今は大きな物はあらかた寄せられ、だだっ広い空き地が広がる。 残された物を分別する作業を…

ひさいち

人に群がり、まとわりつく大量の黒い羽虫。 腐敗し溶けたかつての食品。 そこに無限に湧き出る、小さな白い虫むしムシ。 この地区の、ハエの発生源だという。 匂いを嗅いだだけで、めまいがする現場。 容赦ない暑さと湿気と、耐えられない悪臭。 10分いるだ…

岩手県某所 瓦礫撤去 ニ

大きなイカダが、田んぼの真ん中に乗り上げている。 太い丸太が黒い綱で幾本も繋がれ、 そこに無数の貝殻が絡まる。 遠く湾を臨む時、小さく見える養殖筏も、 こうして見ると、何とも巨大だ。 とうとう何人がかりでも動かすことが出来なかった。 腐敗し、半…

岩手県某所 瓦礫撤去

ここは水田ではない。 かつての市街地だ。 何もかもなくなった所に、容赦なく潮が満ちる。 頭上をカモメが乱れ飛ぶ。 人の生活が、再びこの地に戻ることはあるのだろうか? (今回、作業中、作業現場とも撮影禁止。)

岩手の美しさを君に伝えそこねた。

晩い春のね。 あんな渓流は見たことがない。 あんな新緑も。 そこに点描を置いたような山桜。 その美しさったら‥。 知らなかったよ。 初めて涙が出た。 春を見ただけでね。

今必要とされているのは筋肉だ。

日頃の鍛錬はこの日のため。 高い自己完結能力は、被災地のために。 泥だし、瓦礫撤去があなたを待っている。 山男よ、被災地へ。

二日目・三日目 水田がれき撤去

( はるか遠くに海を臨む田んぼ。見渡す限りの瓦礫野原。手前が作業後。) 人が動かしうる物は全て退かす。 道具はシャベルと猫のみの手作業だ。 二十人で一日がかり。 ようやく田んぼ一枚がきれいになる。 持ち主の方は 「こどしは無理でも、来年がさ来年は…

一日目  住宅の瓦礫撤去作業。

一軒の家を十四名でということだったが、 実際に行ってみると、一軒ではなく、広い倉庫がくっ付いていた。 リーダーが、家と倉庫に、人員を二つに分ける。私は倉庫担当。 倉庫内は瓦礫の山に埋めつくされている。 これを七名で片付けなければならない。 この…

この瓦一枚の重さを知っている人ならば

これが木の葉のように、ひらひらと遠くまで吹き飛ばされ、とんでもなく内陸の田んぼに地中深く突き刺さり、 それが取り除ききれないほどの数だと聞けば、巨大な破戒のパワーを推し量ることが出来るだろう。 私たちが普段、重厚な建築物と思っている物は、実…

今週は岩手へ

いよいよ泥出しに。 私のような東北出身者がやらずに、誰がやるって感じですかね。 あっ、アムールさんがいた。

カッコワルいことをするのがボランティア

(町内会もやらないのに、青筋たててanimalボランティアやってる隣人へ。) 身近なことからやるべきだ。 子ども会、町内会の草むしりからやるべきだ。 ゴミ集積所の掃除、道路のほうきがけを先にするべきだ。 家族に対してありがとうを言うのが先だ。 近所の…

あの光景を見ました

(写真はかつての漁港と町) 支援物資を被災者の方に直接お届けするボランティア。 26時間で行って戻ってきました。 途中石巻を通りました。 遠くから見て、一見普通の町かと皆期待しました。 (なんだやっぱりマスコミが大げさなだけだった‥と。) が、すぐ…

急に発つことになりました。

支援物資を被災者に届けるボランティアです。 今回は宮城県内ですが、石巻ではありません。 滞在時間も約10時間。 団体行動なので、 『ボランティアテント拝見!その4』とはいきません。

ジャニーズ募金行ってきました。

子どもが、ですが。 (昨日は入ることすら出来なかったので今日再チャレンジ。。そのコンジョウ他に向けてほしいものです。) 「キムタクは遠くから見てもキムタクだった。」 「中井君はやっぱりイジワルだった。」 だそうです。 明日の日曜日も、各地でチャ…

支援物資の日々

昨日は九州の業者から米を○十kg、ボランティア団体に送る。 そして、北海道の農協からはカップ麺を○十個、ボランティア団体に送る。 (このボラ団体は気仙沼に行ってます。) なんだか春の選抜なみに、全国区になってきた。 今日、ようやく近場で物資の受付…

おあとは、婦人下着50枚

我ながら空しいが。こんなことしかできない。 最重要救援物資、『保存食品』はここでも品薄。 普段なら目立たない缶詰やレトルト食品も、 あの日以来。 『お一人さま一点限り』の破格の扱い。 引きも切らない目玉商品に突然の格上げ。 自分が買うことで誰か…

被災地に届けたい、応援メッセージ

とりあえずかき集めた防寒下着。 約50点。 中身はこんなかんじ。。 一日でも早く、必要な人に届け。

使いこなせない危険な道具だってわかった。

不自然な高消費型の社会。 集団ヒステリーみたいな人々。 みんな欲しいものが手に入らなくて。 ごくごく近くの人なんか、ちっとも大事にしなくて。 家の中の人殺しも家の外の人殺しも。 大きな紛争も、戦争も。 ほとんどはそれが原因で。 これとそれと なん…

子どもたちにこんな世界残したくない

母親たちよ そう思いませんか?

安全だアンゼンだと

一生けんめい 宣伝していた企業さん。 黙っていないで何か言ったら。 御社の行いは、 どんな恩赦にも値しない。。。 そう思いませんか? (さる大手広告会社さま。)

被災地へ 下着を

七軒ほど尋ねたが、冬物毛布が見つからず断念。 もともと寝具はやったことがないので、 適正価格やら、原価やら全く分からない。 仕方がないのでおはこの洋品へと切り替えた。 これが効を奏し、 冬物下着を三十枚、原価で手に入れることが出来た。 個人では…

被災者へ 毛布を

布団メーカーさん、小売りさん。 昨残、キャリー品、動向不良品、検査ではじかれた品、色つけ失敗した品、etc‥ いっぱいあるでしょ。出してください。 もちろん原価でと言いたい所ですが、無償でお願いしたい。 持っていても一文にもならない品々、倉庫にあ…

ボランティア説明会に行ってきました。

私がこの団体に関わるのは数年ぶりです。 もう関わることもないと思っていましたが‥。 定員200名のところに600名の応募があり、早々に閉め切ったとのことです。 わざわざ県知事が挨拶にみえました。 思ったより若い人が多く、大学生中学生までいました。 多…

ただ血にけんこうひがいはない

らしい。。。

被災地へ

買えぬ 物資の 暗れる春 (首都圏では買い占め禁止のため、箱買いなど出来ない状況が続く。)

弁慶の

楯にならずや 平泉 ( 岩手県平泉市、源義経最期の地とされている。 義経が源氏の討伐軍につかまり、辱められないように、 無事自害し終えるまで、弁慶が体を楯にして主人を守ったという伝説がある。 体中に矢を受け、ハリネズミのようになりながら、立った…

松島や

波に殉じて 身もだえる。。。 ( 『 松島や、ああ松島や松島や 』 あまりの美しさに、歌詠みも言葉を失った。 宮城県、仙台市の景勝地、松島。 ここも地震で破壊されてしまったという。 当時の歌びとがこの光景を見たら、 きっと身悶えて、嘆き悲しむだろう。…