春遅い地 陸前高田
立っているのも辛いほどの風が吹き付けた。
関東から訪れた私たちには真冬の寒さだ。
一年前、
吹き出す新緑と草花に覆われた田んぼ。
破壊された建物と瓦礫に埋め尽くされていた市街地。
今は大きな物はあらかた寄せられ、だだっ広い空き地が広がる。
残された物を分別する作業をしていると、被災者の方に教えていただいた。
鳥が舞い遊び、水たまりには小さなオタマジャクシが泳いでいる。
ここだけ見れば、
昨年の大災害がなかったかのような、穏やかな晩春の光景だ。
(二枚目の写真は昨年がれき撤去をした田んぼ。)
(そして昨年の様子。 右奥に同じスタジアムの照明灯が見える)