ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

レスキュー隊を呼ぶ

一歩手前。

大事件が起きました。

結果的に大丈夫だったので、ここに記します。

 

いつも利用しているデイサービスの方から

「お母さんと連絡が取れない」と電話があり、 取るものもとりあえず、実家に急ぎ向かいました。

途中何度も電話しましたが、出ません。

家に着き、鍵を開けるもチェーンが掛かっています。 インターホンを押しても、ドアを叩いて呼んでも返事がありません。

最悪の事態が頭をよぎりながら、 自治会の方に助けを求めました。

民生委員の方と、騒ぎを聞きつけた隣家の方とで、 大きなペンチで、チェーンを切ることにしました。

が、なかなか切れません。 ドアの開き口が狭いのと、ペンチが巨大なのとで、1時間ぐらい格闘しても切れません。

そこで、「もう消防を呼びましょう」となり、 まず警察に電話し、次に消防に連絡している最中に、

バチン!

チェーンが切れました。

わたし「チェーンが切れました」

消防「中に入って確認してください」

(わたしがですか?)

ドキドキしながらリビングを横切り、ベットのある部屋へ急ぎます。

 

母がベットに倒れ込んでいます。

「お母さん」呼びかけると

「え?」

片目を開け寝た姿勢のままこちらを見る母。

わたし「生きてます」

消防「生きてますか?」

 

そこからは、もう笑い話です。

「面倒だったから電話が鳴っても起きなかった」

呆れました。それでこの大騒ぎ。

消防にもご近所さんにも平謝り。

後から来た警官には事情聴取され、

「こんな状態の認知症高齢者をひとりで放っておくなんて」と遠回しにお説教され、また平謝り。

本当に多くの人にご迷惑ご心配を掛けました。

 

どうもデイサービスが休みで、カーテンを閉めてずっと寝ていた様です。食事もお腹が空かず抜いていたのかも知れません。

 

面倒だったのではなく、ベットから起き上がれなかったようです。

 

高齢者は一日二日で、身体機能が驚くほど落ちてしまうことがあるのかも知れません。

 

その後の母と言えば、

姉が買ってきたすき焼き弁当を平らげ、 大騒ぎがあったことなど、どこ吹く風。

ベットから起き上がれなかった人とは思えないほど、足腰も動き、 以前の母に戻りました。

 

わたし自身、色々と反省もした週末なのでした。

 

 

 

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かつては「レスキュー隊が窓ガラスを割って入った」そうですが、

間に合わない場合もあるので、現在では家族の許可があれば、自治会の判断でチェーンを切るそうです。