ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

2019-10-07から1日間の記事一覧

『秋』萩原朔太郎

工藤隆蔵 白雲のゆききもしげき山の端に 旅びとの群はせはしなく その脚もとの流水も しんしんめんめんと流れたり ひそかに草に手をあてて すぎ去るものをうれひいづ わがつむ花は時無草の白きなれども 花びらに光なく 見よや空には銀いろのつめたさひろごれ…