ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

『パリ・テキサス』ヴィム・ヴェンダース

気の遠くなる時間、

 
砂漠を彷徨っていた男。

野垂れ死ぬ寸前で、

現実の世界に引き戻される。


かつて、もろくも崩れた至愛。

捨てた家族。

愛しすぎた。

若く美しい妻。

 
 
 
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弱いわが身よりも愛した。

早すぎる妊娠。

重すぎた。

諍い、衝突、暴力。

耐えられなかった。

女は火をつけ、男を家ごと燃やそうとした。

男は逃げ出した。





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砂漠へ。

愛も庇護もヒステリックな叫び声もない、

静寂の世界へ。






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連日の猛暑に、この映画を思い出しました。
  
 
 
 
Wim Wenders

 

  



今週のお題「夏休み」