ookumanekoのブログ

言葉を味わう　文学の楽しみ

乾いた平原のように過酷に熱い

映画

今週のお題「夏休み」

 

罵声やうわ言。ののしり合い。

 
「人生はとても長い」
「警察が来てるの？」
「病的に優しい」
「雌◯◯とヤってきな！」「そうかい」

それぞれの吐き出す言葉に意味がある。
家族のリアリズム。
「お前に失望したことなんて一度もない」
「他の人はお前の良さに、まだ気がついてないだけなんだ」

寛大な登場人物は実は…。


家族ってのは血の繋がりがあるだけタチが悪い。

血は水よりも濃くて、
 
どこまでも続く乾いた平原のように、過酷に熱い。
 
 
 
 

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八月の家族たち August Osage County


 

 

この映画を観た時、女性たちよりは元教師の詩人
べバリーに、大いにシンパシーを覚えました。妻に「ヤッてこい！」と罵られた、一家の父親です。
劇作家で俳優でもあるサム・シェパードが演じていますね。過敏で気が強すぎる妻役にメリル・ストリープ。彼女なに演っても上手くて、ちょっと妬けますね。
「せっかくの良い俳優たちをいがみ合わせて不愉快な映画だ」というレビューも見ましたが…、
わたしは良い映画だと思います。