ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

ホスト猫ミント 六  姑と獣医

「で、奥さん、このコの名前は?」

「え~っとね、ニャンちゃん。」(ミントのこと)

「前の猫は、ニャンポコ‥。」
(カルテをチェック。ちゃんと、猫に名前を付けられる飼い主か確認。)

「そう、ニャンポコ!」

「このコは?」

「ニャンちゃん。」

「‥‥」

(奥さん、そ・れ・は、名前ではない。そんなんじゃ、他の猫と区別がができないだろが====!!
猫はみんな‥
ニャンちゃんじゃあア~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!)

「ニャンちゃんなの。」

「ああ、そう、ニャンちゃんね、ニャンちゃん。」

カルテの患者名に、『ニャンちゃん』と殴り書きしたのを、私は見逃さなかった。