ホスト死す
(飼い猫が亡くなった話です。苦手な方はスルーでお願いします)
ミントが身罷りました。
思い起こせば、12年前、
近所で生まれ、我が家の庭に迷い込んだ野良の子を
シュートメが餌やり作戦で手懐けたのでした。
あまりの可愛さに、てっきりメスだと思っていたところ、
これがきかない男の子で、
成長するにつれ、先住猫(オクラちゃん)を追い出し、
家も餌も独り占め。
すっかりワガママなひとりっ子に成り上がりました。
動物病院では大暴れし、先生に怪我をさせて出入り禁止に。
そのくせ餌をくれるシュートメには媚びる、
脱走数回、
捕まえに行くと、ヤンキー威嚇を繰り返し、
次の日にはケロリとして帰ってくる。
「奥さん、メシ!」
まさにホストの性格。
そんなミント君も、心臓の病気があったとは誰知ろう。
享年12歳。
波乱の猫性は、
冬にしては暖かく、風の強いある日、終わりを迎えたのでした。
合掌