ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

モース刑事『亡霊の夜想曲』

お題「好きなシリーズもの」

冷たい雨の降る寒くて暗い日は、どんなドラマが似合うでしょうか?

 

 

f:id:ookumaneko127:20220210135840j:plain

Endeavour 『Nocturne』

 


100年前に起きた凄惨な事件。

ショパン夜想曲にのせて、現代に蘇る呪われた血と殺戮。

 

 

 

f:id:ookumaneko127:20220210140613p:plain

 

 

 

イギリスのテレビドラマは本当に素晴らしい! なぜか映画より。笑

このシリーズも、この辺までが良くできていて面白いです。

 

本作はテレビ用の書き下ろしだと思うんですが、 まず脚本が素晴らしい!

 

 

 

このテレビシリーズは、小説『モース警部』(コリン・デクスター)のスピンオフで。

モースの若かりし頃が描かれています。

もとの小説の名残りが、全くないかと言うと?

 

モース警部が入院中に退屈しのぎから、

資料だけを見て、 100年前の未解決事件(実際にあった事件?) を解き明かしていく、

小説『オックスフォード運河の殺人』

がありますが、同じように100年前の事件を起点にしていることが、重なります。

これを下地として、創作されたものかもしれません。

 

 

 

 

刑事モース~オックスフォード事件簿~ シーズン2 第2話 Case 7 亡霊の夜想曲 #GYAO

 

GYAO! で無料視聴できます。

原作者コリン・デクスターもカメオ出演

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『ミスター・ホームズ』再考

お題「ゆっくり見たい映画」

 

 

 

起こってほしくない現実。

 

理想で説かれる世界とは、違う自分の姿。

 

 

 

 

f:id:ookumaneko127:20220129131839p:plain

 

 

 

真実を突き止めることに意味はあるのか?

 


真実は救いとなるのか?

 

 

 

f:id:ookumaneko127:20220129131900p:plain

 

 

 

 

 

 

 

ookumaneko127.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

『オリエント急行殺人事件』今ごろレビュー

お題「ゆっくり見たい映画」

 

 

f:id:ookumaneko127:20220114133322j:plain



枕が良かった。
(まくら:物語の導入部、落語ではこう呼ぶ。
物語の本編から受けたインスピレーションで、自由に創作される。ほぼ二次創作。
談志は40分間も枕をやった)

 

 

f:id:ookumaneko127:20220114140132p:plain

 


ジョニー・デップの演技が上手かった。
この役で(たぶん線が細いことを克服するために)10kg太ったとか?
(確かにふてぶてしくみえる)
ジャック・スパロウとか、シザーハンズとか、演技どうこういう以前の映画しか知らなかったので、驚きました。

そして
オリエント急行という豪華列車のゴージャスな演出!
それだけで物語が描ける。
映画が撮れる!笑

よく出来ている映画だと思う。


原作はアガサ・クリスティの『オリエント急行の殺人』

 

 

f:id:ookumaneko127:20220114134622p:plain

 

 

この小説は、実際にあったアメリカの誘拐事件をモデルにしていて、
当時は大変にショッキングな悲劇的なニュースとして、
海の向こうの女流作家に影響を与え、この小説を書かせたんでしょうね。

 

 

f:id:ookumaneko127:20220114132205j:plain

リンドバーグ事件

f:id:ookumaneko127:20220114132240j:plain

 

 

ただ現在では、その誘拐事件自体が、作り物だったのではという説もあるそうです。

 


事件の真相に興味のある方は(それを匂わせる)アガサ・クリスティの別作品。
『ジョニー・ウェイバリー誘拐事件』
を合わせてご覧になってみては如何でしょうか?

オリエント急行の殺人』の10数年後に書かれた物語です。

 

 


archive.org

 

 

 

 

 

『マクベス』と二次創作

お題「好きなシリーズもの」

 

闇が極まる冬至から、救世主降誕
そして新しい年の幕開け

この一連の季節の流れにふさわしい物語を、

探してみました。

マクベス』はどうでしょうか?


〈あらすじ〉
戦勝にわく、とある欧州の国。
王と家臣たちが祝宴を開いています。
とりわけ賞賛されるのが、忠誠心と勇猛果敢さで

勝利に貢献した軍人マクベスです。

 

 

f:id:ookumaneko127:20211226101955j:plain

マクベスは三人の魔女から王になると予言される

 


ところがその夜、何を血迷ったか、
マクベスは、王の寝込みを襲い
殺してしまうのです。

その後、マクベスは王位につくも、

暴政と殺戮を繰り返します。

そして、謀反を犯した者の三日天下は続かず…。

 

 

 

f:id:ookumaneko127:20211226103238j:plain

正気を失うマクベス夫人




とまあ、こんな話です。
結末は、

謀反人を追い詰める者が、マクベスを殺し、闇を追い去り、
新しい輝かしい王が誕生する。
やはり、この季節にピッタリするように思います。


 

books.google.co.jp

 

 


おまけ



マクベス』のストーリーを知ってから、
この有名なテレビドラマの名作をご覧になると、
なお面白いのではないでしょうか?

 

archive.org

 


ドラマの中の効果音

「ノック・ノック!」

ダンカン(殺された王)の亡霊がたてる物音。
マクベス夫妻は恐怖心と罪の意識に苛まれ、次第に精神崩壊していく。


本当に良くできたドラマです。

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマス・キャロル

お題「好きなシリーズもの」

 

ディズニー史上最強に怖い映画を貼りましょう。

 

 

f:id:ookumaneko127:20211223074842j:plain



日本語字幕つき…ではありません。

 

どっこい、英語でもありません。笑

 

ので、無料です。

 

もう誰もが知っているストーリーだと思うのですが、

 

気になる方はこちらの原作をお読みになってからご覧ください。

 

 

 

www.aozora.gr.jp

 

 

 

メリー・クリスマス!

 

 

 

archive.org

 

 

 

おまけ

 

 

 

youtu.be

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

クリスマス関連過去記事

 

 

 

ookumaneko127.hatenablog.com

 

 

 

ookumaneko127.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女が負けた日

お題「ゆっくり見たい映画」

 

こんな記事を見ました。

 

www.elle.com

 

 

この女優さんの言うことはもっともだと思います。
映画の世界に、独占禁止法ってのがあったら、
米映画界とメリル・ストリープ(M・S)はこれに抵触するんじゃないかとも思いました。

それにしても、彼女(M・S)が演技が最も上手い俳優の一人であることは、否めません。

こういう記事にされるのも、その証でしょう。

 

 

archive.org

『8月の家族たち』(英語)

メリル・ストリープの演技力を堪能するならこの映画

 

 

 

彼女の演技は本当に素晴らしい!

しかし…、

わたしは、彼女が演技力の点で、負けた映画を一本だけ

観たことがあります。

 

 

f:id:ookumaneko127:20210628072632p:plain

The Hours めぐりあう時間たち

 

 

この映画は三人の女優の競演によるオムニバスで、
彼女は3番目でした。
3番目に上手く演じていて、
一番下手でした。
わたしがそう思っただけでなく、
一番上手い女優さんはアカデミー賞を手にしましたし、
2番目にうまい女優さんも素晴らしい演技でした。
なぜか彼女(M・S)だけが下手でした。

というのも、

彼女たちはLGBTの役どころ。
メリル・ストリープは、私的にはまるっきりのストレートで。
メソッド方式でも太刀打ちできない?
こういう役柄は苦手なんじゃないだろうか?
と思いました。

 

今まで(M・S)が出ている映画は数多く観ましたが、

彼女が負けたのを見たのは、これだけです。

 

まあ、だれにも苦手はあるものですね。。。

 

 

 

youtu.be

 

めぐりあう時間たち

 初めはこの女優がだれなのか分からなかった。笑

 

 

 

 

 

 

アガサ・クリスティの描くネメシス(復讐の女神)とは

お題「好きなシリーズもの」

 

f:id:ookumaneko127:20210328083312j:plain





ミス・マープル『復讐の女神』


悪を嗅ぎつける非凡な嗅覚と
剃刀のように切れる頭脳、そして
正義を水のように流れさせる、道義心。

探偵を職業にしている訳ではない。
地位も名誉も既に興味の対象ではない。
ただ報酬として、
山鶉を一羽丸ごと頂くことを喜びとする。
イギリスの田舎に住む(ふつうの?)お婆さん。

現実にこういう人がいるのか?と言う疑問は置いといて。

幾つか面白いエピソードがあるので貼っておきます。


それにしても、

クリスティはこう言いたかったんじゃないでしょうか?


「一般市民の中にも、判事ほどの頭脳を持ち、

裁く者がいる」


クリスティの第一作が「そして誰もいなくなった
なだけに。


そう思えてなりません。

 

 

 

 

 

gyao.yahoo.co.jp

(日本語字幕  第一話無料配信中)

 

 

 

 

 

www.dailymotion.com

「書斎の死体」(日本語字幕)

 

 

 

 

 

 

www.dailymotion.com

「復讐の女神 」(日本語字幕)