ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

長崎 巡礼の旅

秋は一人旅に出る。

心の旅、巡礼の旅だ。

今年は長崎、外海に行こうと思った。

隠れキリシタンの里だ。

過酷な弾圧にも信念を曲げずに殉教していった信徒たち。

その純粋な信仰心を痛いほど感じた。

信念なき生は既に死なのだと思い知った。


もちろん、長崎に行ったのだから、原爆資料館へも足を運んだ。

世界でただ二カ所だけの、原爆投下地、その一つ。

そして惨状を見た。


今思うことと言えば、


帝国主義』という国の信仰(=国策)その盲信。

それが、この国を悲惨な敗戦へと導いた。

寄るべき教祖はただの人だとカミングアウトし、

信念はいともカンタンに崩れ去った。

責任逃れに苦慮する日々、あの時からずっと、今現在まで。

国のレベルでの棄教、信念の喪失。

大和の国はあの時、死んだのだ。