ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

ちょこれ〜と

〈夏休みのおやつ〉
 
目が覚めたら

何かとんでもなくワクワクすることが待っている。


そんな

ティーン・エイジャー特有の

甘くはかない夢をむさぼる君
 

君のために

ママは魔法を使うよ

チョコレートの魔法をね


ただ

目覚めた君の瞳がキラキラ輝くのを

みたいのさ
 
 
 
 
 

f:id:ookumaneko127:20190820101442j:plain

nchenga



 
子どものおやつに、よく作ったココット二つ分のフォンダンショコラ。と、その頃書いた詩。
 
 
材料 板チョコ一枚 卵一個 バター20g 
   アーモンドプードル( or小麦粉 )大2
 
作り方 チョコとバターを溶かし全て混ぜ 
    180℃のオーブンで10分焼き完成。
 
 
あっという間の魔法のおやつ。笑
 
 
 
 
 
 
 
 甘い夢?
 

youtu.be

チャーリーとチョコレート工場』オープニング

 

 

 

 

 

 

 

豆腐一丁に 家族やしなはる 今日いちにちかな

マーボー豆腐

 
イメージ 1

 

いつもこのレシピです。

www.kyounoryouri.jp





野菜を食べない子どものために、干し椎茸と、クズ野菜を粉砕して、
あるだけ入れました。

甜麺醤
豆板醤
そして、豆チ醤(トーチージャン)

この三つの調味料さえ揃えば、腕は関係ない。
いつでも美味しく仕上がってくれる。
とても重宝なレシピです。

冒頭の詩は、

「こんなたった豆腐一丁で、今日いちにち養われるとは、ありがたいなぁ」
という意味です。

今ちょうど夏目漱石の『門』を読んでいて、
 
そこで、お互いを思いやりながらも、つましく暮らす主人公夫婦に、
思いを馳せた次第です。




イメージ 2




ところで、お豆腐は大豆食品。
豆って意外と太るのをご存知ですか?


古代ローマの拳闘士は、『豆食う人』と呼ばれていた。
つまり、広い競技場で見栄えがいいように、豆を食べさせて太らせていたとか……。
 
 
 
イメージ 3
 
 

ダイエット食品だと思い込んでいたわたしは、ショック!😱


まぁ、体に良いことだけは確かですけどね。
太るくらい。😁







骨と蝶

この時期は空気がかわる。

 

昔の人たちは、これをなんと表現しただろう。

 

より乾いて清浄な大気。

 

生臭いにおいはどこかへ消え去り、

 

雑音のない不可思議な世界。

 

 

旧家の裏山に、木々の陰に隠れるようにお墓が点在する場所がある。

 

今朝はそこにやたらと蝶が舞っていた。

 

螺鈿細工の模様をつけた小さな創造物。

 

ちらちらとお墓の上を舞い離れようとしない。

 

なにかあるようなそぶり。

 

お墓の中には高温で焼かれた真っ白な骨、あるいはその痕跡。

 

彼らの好む

 

甘いにおいでもしているのだろうか?

 

 

 

 

f:id:ookumaneko127:20190811212139j:plain

mk*

 

 

 

 

 

昼みる月

f:id:ookumaneko127:20190807093729j:plain

photo Yang Chen(TW)

 

 

 

マクドナルドから、その少女は出てきた。



白いミニのワンピース、無関心な表情。


(……だけど、お腹がいっぱいになればいいの)


足元にまとわりつく、栗毛の小さな男の子ふたり。


少女はウォルマートの駐車場へと、スタスタと歩く。
 
 
男の子たちが付いていく。


頂点に達した光線が、カンカンと照りつける。


風が砂埃を巻きあげ、少女に真正面から吹き付ける。


白いワンピースが少女の体に張り付く。


贅肉のない肢体があらわになる。


少女は気持ゆっくりと、


鏡ばりのショーウィンドウに映った、自分の姿を眺める。


そして、長い黒髪をかきあげ、車に乗り込む。
 
 
 
 
 
 
(2014/8/2  風景描写 神奈川県某所) 
 
 
 
 
今週のお題「夏休み」
 ちょっとだけ朝の空気が涼しく感じた、立秋の日。
 
 
 
 
 

『金のトマト』宮沢賢治

今週のお題「夏休み」

イメージ 1
Mika Kojima

 
 
 
 
博物館の蜂鳥が教えてくれました。
小さな兄妹のお話を。
二人の小麦を挽く仕事、キャベジの収穫のお話を。

ある年ふたりのトマトの苗が、だんだんと大きくなって、
葉からはトマトの青いにおいがし、
茎からはこまかな黄金の粒のようなものも噴き出しました。
そしてとうとう金のトマトがなりました。
小さな兄妹は畏れ喜び、
そのトマトをそれは大事にしました。



博物館の蜂鳥がこの話を教えてくれたのは、
私のまだまるで小さかったときのことです。