ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

モース警部『ジェリコ街の女』

お題「好きなシリーズもの」

 

 

 

彼女はなぜ死んだ?

 

 

 

 

 

モース警部は毎回、美しい女性に恋をします。
しかし、その女性が突然命を絶ってしまいます。


彼女はかつて、十代で妊娠結婚をするのですが破綻。
その時、息子を手放してしまいます。
その負い目から、大学生を下宿させるのですが
(息子の代わり)彼は才能はあっても薬物依存症。
彼女の思い通りにはならない。
そして、なぜか堅実な人よりも、
ヤバい男に惹かれてしまう懲りない自分。
変えられないサガ。くり返す過ち。

そういうことに耐えられなくなったんでしょうね。
思い通りにならない、結婚、子ども、そして自分自身。

そんな彼女を助けようとしたモース。
この救いのないエピソードを、どう解釈したらいいんでしょうか?


思い通りにならない人生の沼で、
泥まみれで抜け出そうと悪戦苦闘する。
そしていつか、ふと泥の沼のはるか頭上に、
青空が広がっていることに、気がつく。
そして気がついた途端、今まで身体中に纏わりついていた
悪臭を放つ泥が消え、解放される。

その一筋見えた晴れやかな青空が、
他ならぬモース警部その人なのではないでしょうか?

 

GYAO!で無料視聴できます。(日本語字幕つき)

 

 

 

 

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泥沼で悪戦苦闘といえばこの映画のこのシーンが思い浮かぶ

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Amazonプライムどうしてくれよう

お題「好きなシリーズもの」

 

プライムで派手なセールをやってますね。

プライム会員にはなりませんよ。

米国最大の労働搾取企業ですからね。

でも、これは観たい!

映画と同じクリエイターなんですよ〜、これがっ!涙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

youtu.be



 

 

 

 

 

 

 

 

ジャーナリスト嫌いなのにジャーナリストの本

お題「我が家の本棚」

 

ようやく順番が回って来た本。

 



 


映画が良かったので、図書館で一ヶ月ほど前に予約し、
読んでみました。

いつもちょっとか最後まで読んで、良ければ買う。
でも今回はどうしようか?

てっきり映画の主人公、ファーンが原作者かと思い込んでいたんですが、違った。
そうならば良かった。


ブルックリンに住むジャーナリストが、取材して取りまとめた記事。
リーマンショックと、不動産価格の暴落。
法律が変わり、当てにならなくなった厚生年金。
路上に放り出され、季節労働で全米を渡り歩く高齢者たち。


白人主義。

筆者もアフリカ系アメリカ人の同僚に指摘されてハッとしてましたが、
白人なんですよ。ほとんどのノマドたちは。

それは、
有色人種が路上駐車して泊まってたら、
警察に拘束されるか撃ち殺されるか、リンチされるか。
そういう国ですよね。
自由の国は。
白人にとって自由の国。
有色人種にとって不自由な国。


映画はそこのところを、故意にぼやかしていた。
中国人女性監督を使い、
ちょい役に黒人を使い、
ノマドの本人役の女性も、(リンダ・メイ)
ちょっと見、浅黒い肌、ぽっちゃりした鼻。有色人種っぽいんですよね。
ポリネシアンというか。
上手い演出だと思います。


読まなきゃ良かった。な、本でした。

最後まで読んでから決めますが、買うことはないでしょうね。

映画は買いましたよ。良かったから。笑

 

 

 

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バスカヴィル家の犬(昆虫注意)

お題「好きなシリーズもの」

 

シャーロック・ホームズの長編物はたった4編しかありません。
これはその中の貴重なひとつです。

 

 

 

 

 

221b.jp


伝説の魔犬に呪われた一族。
ホームズは、最後の相続人の命を救うことが出来るのでしょうか?

 


〈犯人像考察〉(ネタバレあり)

邪悪な野望のために、伝説の魔犬を世に送り出し、
女たちを操り道具にし、伝説になぞらえたお膳立てをし、
冷酷に殺人を遂行していく。
この犯人は、一体どういう人物なんでしょうか?

 

彼の仕事は、収集家または昆虫学者。
その獲物は蝶(女性)です。

 

 

Levilo-Leandre

 


獲物への所有欲は並外れて強く、罠を仕掛けることも、

彼に掛かれば手慣れたものです。

この度の湿原地帯の獲物は、バスカヴィル家の巨万の富。

それにしても、並大抵の知力では、これだけの悪事は成し得ないでしょう。

 

 

昆虫学者というと、まずこの本が思い浮かぶ『ファーブル昆虫記』

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昆虫学者という一見害のなさそうな職業。

しかし、彼らの社会的地位や報酬も、決して高いものではありません。
才能に見合った社会的認知度が低い。どこかで聞いたことがあります。

シャーロック・ホームズの『瀕死の探偵』でも、
同じように昆虫学者が犯人でした。

 

原作者は、こういう人物に実際に出会ったことがあるのでしょうか?
世界の果てまで見てきたコナン・ドイルのことですから、
きっとそうかも知れませんね。

 

 

 

〈参考〉

コナン・ドイル唯一の自伝小説『スターク・マンローからの手紙』

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バスカヴィル家の犬(英語)

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瀕死の探偵(英語)

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こちらで日本語字幕付きがご覧になれます。

シャーロック・ホームズの冒険 第26話 バスカビル家の犬 #GYAO 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月に似合うミステリー『踊る人形』

お題「好きなシリーズもの」

 

「あれは5月のことでした」

 



結婚における春。
まさに5月はそういう季節ですね。

晴れやかで花が咲き乱れ、翳りなどどこにも見当たらない。
新婚時代に似ています。


しかしそれは、光が当たる部分にまどわされ、見えていない部分があることを意味しています。
それが時には、致命的な結末を招くことも。

 

 

 



 

www.alz.jp

 

 

 

5月に似合うミステリー

シャーロック・ホームズ『踊る人形』(英語)

 

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GYAO!で無料視聴できます。(日本語字幕付き)

 

 

シャーロック・ホームズの冒険 第2話 踊る人形 #GYAO