モース警部『ジェリコ街の女』
彼女はなぜ死んだ?
モース警部は毎回、美しい女性に恋をします。
しかし、その女性が突然命を絶ってしまいます。
彼女はかつて、十代で妊娠結婚をするのですが破綻。
その時、息子を手放してしまいます。
その負い目から、大学生を下宿させるのですが
(息子の代わり)彼は才能はあっても薬物依存症。
彼女の思い通りにはならない。
そして、なぜか堅実な人よりも、
ヤバい男に惹かれてしまう懲りない自分。
変えられないサガ。くり返す過ち。
そういうことに耐えられなくなったんでしょうね。
思い通りにならない、結婚、子ども、そして自分自身。
そんな彼女を助けようとしたモース。
この救いのないエピソードを、どう解釈したらいいんでしょうか?
思い通りにならない人生の沼で、
泥まみれで抜け出そうと悪戦苦闘する。
そしていつか、ふと泥の沼のはるか頭上に、
青空が広がっていることに、気がつく。
そして気がついた途端、今まで身体中に纏わりついていた
悪臭を放つ泥が消え、解放される。
その一筋見えた晴れやかな青空が、
他ならぬモース警部その人なのではないでしょうか?
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泥沼で悪戦苦闘といえばこの映画のこのシーンが思い浮かぶ