ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

ホトトギスの庭にありて歌詠みをおもふ


鳥が運んだのでしょうね。


わが家の庭の壁には、色々な草花が着床する。


江戸時代は、すぐ前の国道まで海が迫り、


この壁は、自然に出来上がった岸壁だった。


そのせいかどうか湿り気があり、湿度を好む植物が繁茂する。


夏の間もアジアンタムが壁面を覆い、美しい緑陰を作っていた。



そこにこの秋、見慣れない紫の花が着床した。


どこかで見たが、名前を思い出せない。


何か気になる。紫色の斑点模様のある花だ。



今日になって、その花が『ホトトギス』であることがわかった。






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写真 星野伸






この夏は
夏目漱石』を読んだので、そのご縁でしょうかね?






正岡子規
肺病により喀血する自らの姿と
血を吐くまで鳴くと言われる鳥、ホトトギスの逸話
(中国の故事「杜鵑の吐血」)
を重ね
『子規』(ホトトギスの漢語表現)と名乗った。
漱石とは親友同士。



ホトトギスの花の名は、その紫色の斑点が鳥の羽毛の模様と似ていることから。






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