ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

夏休みの思い出 四

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近所の子どもたち

橋のたもとで花火

火薬の燃えるにおいに興奮する。

青い火花がたつ

赤い火花が踊る

緑の火花が散る

〆はなんと言っても線香花火。

この不可思議な火の妖精の遊び。

細やかな稲妻、

破裂、

一瞬の光のかんざし

最後に、名残惜しげに震える、大きな光の玉。

神秘的なその輝き。

ふと思いついて、手を差し出す。

ポタリッ

じゅっ!

手の平の真ん中に落っこちた。

「あぢぢぢぢぢぢ======っ」

みんな笑ってる。痛いのに。

「●○ちゃん、来年まで取って置くつもり?」





(photo 椛)