小説『真夏の怪異』
今週のお題「夏休み」
お祖父さんの七回忌、
お寺さんに来てもらった時のことです。
兄弟姉妹が集まり、厳粛な雰囲気の中法要が始まりました。
お坊さんがなにやら難しいお経を唱え、
木魚を叩きました。
すると何処からともなく奇怪な声が…
「ニャ~」
またお坊さんが「むにゃむにゃ」と唱え
木魚をポクポクと叩きました。
「むにゃむにゃ」
またお坊さんが「むにゃむにゃ」と唱え
木魚をポクポクと叩きました。
すると
「ニャ~」
「むにゃむにゃ」
ポクポク
「ニャ~」
「むにゃむにゃ」
ポクポク
「ニャ~」
クスクス…
母も叔母達も、笑いを堪えるのに難儀したそうです。
母も叔母達も、笑いを堪えるのに難儀したそうです。
しかし、後になって、
「どこの猫だったんだろうね」とみな不思議がりました。
その時家にまだ猫はいなかったので…。
…
みな様のお盆休みはいかがお過ごしでしょうか?
真夏のかわいい?