香港マニアック熱 其の六 文武廟（マンモウミウ）

時間があれば立ち寄る、スピリチュアルスポット。

私たちのお目当ては関帝である。

線香をささげ、お祈りする。

「関羽様、またやって参りました‥。」

私の病気は少なからず、

この関帝びいきから来ている。

廟を出た所に、いつもおばあさんのお乞食さんがいる。

夫は珍しくポケットをごそごそと探り、

指に当たった小銭をおばあさんの手の平に乗せた。

「○×○×ら～！！」（怒怒）

「あれっ？怒ってる？」

仲間のお乞食さんに手の平を見せ、

「ばっかにするんじゃないよ～！！！」と憤慨の態度。

見れば、数セント玉しかない。

「少ないって怒ってるよ。」

けっこうな剣幕である。

おばあさんのお乞食さんでも、がっちりと仕事をこなす、

そんな街、香港なのでした。

（後日、ベンツで仕事に向かうお乞食さんがいる話を聞いた。）