2018-07-13 龍は死んだ ノンフィクション エッセイ 子どものころ毎年近所の川が氾濫し、 床下ギリギリまでドロ水が浸水しました。ふだんは川底に草が生え、チョロチョロ水が流れているだけの小川が、大きな龍がのたうつように荒れ狂って、橋を流し、家も人もいっしょくたに飲み込むその邪悪な光景に心底恐れを感じました。 その後の護岸工事で、川床は深く掘り下げられ、コンクリで固められました。それ以来、川が暴れることはなくなりました。龍が住めなくなったのでしょうね。きっと。 西日本豪雨災害で被災された方、避難所におられる方。一日も早く平常の生活を取り戻されますようお祈りします。