ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

『老いる楽しみ』リルケ

今週のお題「理想の老後」

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chat de Balkans
 


 


「今の世に思い出を持つ者があるだろうか。
幼いころの思い出があっても、
それは地中へ埋められてしまったようである。
思い出へ再びたどりつくためには、
たぶん年をとらなくてはならないだろう。
僕は老いることを楽しいことのように考える」




『マルテの手記』リルケ


 
“老いる”ことをあまり良いこととは考えない社会です。
しかし文学の世界には、
そのような現代的な価値観とは一線を画す考え方もあるようです。