ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

孤独のススメ

今年一番の映画に出会いました。(いちおうコメディ)
 
『孤独のススメ』2013年 オランダ映画 (原題 マッターホルン)
 
 
 
どこまでも、ど平らな土地。
信仰という生活規範を遵守し、
マッチ箱のような家で暮らす人々。


父の美声を受け継ぎ、かつて天使の歌声で歌った息子は男の元を去って久しい。
そして妻も…。

「ここは神から遠い。
魚ですらわれわれよりは神に近いのに」


ある日、独り暮らす彼の元に、壊れた男が舞い降りる。
その本性は、与えるだけの存在。
孤独な心に寄り添う天使(あるいは山羊の精???)だった。
われも孤独なり隣人もまた孤独なり。


天使の声を持つ息子が歌う、バッハの受難曲がしみる。
 
 
 
 
 
 
 
追記: 主人公が飲んでいた強そうなオランダのお酒、ジェネーヴァ。
ジンの原型だそうです。伝統的な製法の古酒は特に味わい深いとか。
 
 
 
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