ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

サンドラの週末

日常の中に確かにある、奇跡を描く。



「ふつかとひと晩」(DEUX JOURS, UNE NUIT)

邦題「サンドラの週末」


物語の紡ぎ手は、芸術家でも神でもない。

ひとりの労働者の女性だ。







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ある日突然解雇を言い渡される。

彼女は、その週末の二日と一晩をかけて、

エゴ、無関心、合理主義、

そして最大の敵、自分と対峙しながら不当解雇と闘う。


最後に彼女にもたらされるギフトとは……。



人を切ることが当たり前の世界。

切らないことの方が難しいように思える。

しかし人を切れば、遠からぬうちに自分が切られる側に回る。


人を切らないことが、唯一のよすがだ。

そう信じたいものだ。





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横浜 ジャック & ベティ にて