ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

祈り


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あの子はどうして天国に行けないの




あの日、生きながら焼かれたから

祈る時間もなく

さけぶヒマさえ与えられず

一瞬で骨になり、灰になったから






あの日あの時

天国の門は閉ざされてしまったの

多くの御霊を抱えきれず

それは今も続いているの






見えざる者降り来たり



おさな子の手を取らん



汚れなき記憶



ふさわしき場所へ導き給え






(わたしはキリスト教徒ではありませんが、夏のこの時期は、
ひとりでに手を組み、祈りたくなるのです。幼いころの教えのままに)



photo by bogenfreund