ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

シーズン

受精卵は『全能性』を持つ。

一個の生物をまるごと作り出すことができる『唯一無二の存在』だという。

いわば、この現実世界の、『全能の神』だ。

そして、女というものは、その『神の卵』をもっているワケだ。

この神は、わたしの心と身体にいたずらをしているように思えるこ

とがある。

『神の僕(しもべ)である卵子

は、わたしにはもう残り少ない。

そして焦りを感じているようだ。

この女のわずかに残されたしもべを、なんとか無駄死にさせまいと、

色々と手を打ってくる。

運命的な出会いだとか

かつての恋人の再来だとか

毎日が排卵日だとか……etc

その攻勢はハンパなく。

まるでわたしはこのために生きていたのかと、この年齢にして開眼しそうな

ほど。

ookumanekoは、朝からなまなましい妄想をしていると思うともがらよ。

『全能の神に不可能はない』

そう思いませんか?





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            クリムトはあまり好きじゃない。でもこの記事には合う)



( 今話題のES細胞は分化能を持つだけ。全能性はない。
      参考 生物と無生物のあいだ」  福岡伸一     )