ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

ねこ裁判 ハンターとは言うけれど  一

「●○さん、ゴキブリだめでしょ、」

「お母さん、御器って言わないで下さい。」

「その言葉だけで、もうダメです。」

「えっ、なあに?ゴキブリがどうかしたの?」

「だ・か・ら、言うなって、」

「おほほほほ~、●○さん、ゴキブリがキライだから~。」

「でも、今日から大丈夫。狙ったら逃さないわよ~このコ。」

鳴りものいりで我が家にやって来たオクラちゃん。

確かにニャンポコは御器(*)を捕まえる名人だった。

彼らがカサリでも言うものなら、その場に何時間でも張り込み。

逃げごろを見計らって出て来ようものなら‥。

まず、鋭い爪で延髄切りをおみまいする。

最初の一撃で、既に瀕死の彼らを

『どうしちゃったの?』

『これしきのことで、ほらダイジョウブ。』

と、今度はこれでもかと転がしまくる。

完全に息の根が止まり、オモチャが動かなくなるまで、

ひとしきり『可愛がり』をやり続けるのだ。

気が付くと脚だけが残っている。

ヒ=======っっっっっっっっっ!!!!!!!




(御器=口に出すのもはばかられる彼らのことです。)