ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

ねこ裁判『うましか飼い主』 三

オクラちゃんが来て数日後、

台所から、ちょっとエッチな声が聞こえてきた。

「きもちイイでしゅるかア?」

「ここを、こうして欲しいでしゅるかーア?」

「まだ、ヘタでしゅるウ~。」

ばんっ!

部屋の戸を思い切り開けると、

いやらしいアニメしゃべりが消えた。

『ヤバイっ!』

という顔でこちらを振り返っているママ。

オクラちゃんがママの足元にゴロンしている。

『なでてみ』

の合図だ。

猫の触り方が分からないママ。

おそるおそる撫でていたらしい。

「このっ‥」

「リッパな、」

「うましか飼い主が~~~~~っ!!!!!」