番外編 ネバーランド 一
「マイケルジャクソンを見た。」
「香港で。」
友人のYちゃんが、死後一年を経て、
満を持して、目撃談を語りだした。
数年来の知り合いだが、
香港好きとは、数日前までお互い知らなかった。
うかつなことだ。
「そっくりさんじゃないの?」
こう、おちゃらける私を無視し、
「レコード屋にいたら、急に出ろって言われて。」
「ボディガード2~3人に囲まれてた。」
「至近距離で見た。」
「香港でコンサートだったの?」
「ちがう。」
と、Yちゃん。
『なんでいたかな~。マイケルは香港に‥。』
しかも、お忍びで
『ちょっと前、アユが、香港でのコンサートの時、
街なかで靴を買いあさっていたな~。
パシフィックプレイスかな?あの写真。
きっと、何十足も買ったんだろうな~。』
物欲の街、香港。
彼らが満足いく品が、
ここにはあふれかえっていることは確かだ。
香港マニアック熱 番外編
「香港で。」
友人のYちゃんが、死後一年を経て、
満を持して、目撃談を語りだした。
数年来の知り合いだが、
香港好きとは、数日前までお互い知らなかった。
うかつなことだ。
「そっくりさんじゃないの?」
こう、おちゃらける私を無視し、
「レコード屋にいたら、急に出ろって言われて。」
「ボディガード2~3人に囲まれてた。」
「至近距離で見た。」
「香港でコンサートだったの?」
「ちがう。」
と、Yちゃん。
『なんでいたかな~。マイケルは香港に‥。』
しかも、お忍びで
『ちょっと前、アユが、香港でのコンサートの時、
街なかで靴を買いあさっていたな~。
パシフィックプレイスかな?あの写真。
きっと、何十足も買ったんだろうな~。』
物欲の街、香港。
彼らが満足いく品が、
ここにはあふれかえっていることは確かだ。
香港マニアック熱 番外編