ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

2019-09-06から1日間の記事一覧

『晩夏』高祖保

わが家の棟を超える、秋ちかい夜かぜのいちまいが、 なにか、息ながい囁きをゆりこぼしながら、 ゆつくり、隣の家へと、ふき移る。 ふるい家が、鷹揚に軋んで、 それに応らへしてゐるのが、聴きとれる。ふかい夜を。 jonathan.leung この「ささやき」と「い…