柘榴の茂み檜葉の茂みを透いて、 紺の色の空が見えた。 浮雲ひとつ無い空だ、 めらめらと燃える樣にとも、 または、 死にゆく靜けさを持つたとも、 いづれとも云へる眞夏の空だ。 十本たらずの庭木の間に立つて、 ぼんやりとその空を仰ぎながら、 ぼんやりと…
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