ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

2016-12-13から1日間の記事一覧

高村光太郎『梟の族』

Carolyn Lehrke ――聞いたか、聞いたか ぼろすけぼうぼう―― 軽くして責なき人の口の端 森のくらやみに住む梟(ふくろふ)の黒き毒に染みたるこゑ 街(ちまた)と木木(きぎ)とにひびき わが耳を襲ひて堪へがたし わが耳は夜陰に痛みて 心にうつる君が影像を…