ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

2014-10-08から1日間の記事一覧

武蔵野の時雨の人なつかしく私語ささやくがごとき趣あり

photo mripp もしそれ時雨の音に至ってはこれほど幽寂のものはない。 山家の時雨は我国でも和歌の題にまでなっているが、 広い、広い、野末から野末へと林を越え、杜(もり)を越え、田を横ぎり、また林を越えて、 しのびやかに通り過ゆく時雨の音のいかにも…