ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

2012-08-11から1日間の記事一覧

線香花火

あの日 手の平を焦がした小さな火の玉。 とても持てなくて、 ハタと落としてしまった。 橋の欄干から川に。 火の妖精の小さな手まり。 音もなく暗闇に吸い込まれた。 子どもだったけれど悟った。 わたしが宝と思うものは とってはおけないもの。 そして闇が…