ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

真夏の怪異 二

あれはお盆のちょっと前のことでした。

幹線通り沿いで、ただでさえ普段から騒がしいわが家周辺。
さらにゴミ屋敷の隣家が改装中で、ここ一ヶ月業者が入っていました。
日がな一日ドリル音を響かせ、出たゴミは山積みで崩れるまま放置。
ゴミ屋敷にゴミの山で、お互いに相殺される…はずもなく。
ダラダラと喋りながらやるシロウト仕事いつまで経っても終わらない。
吝嗇家の隣人は、猛暑に働いている業者にお三時も出さない。
それでなお更効率が悪くなり仕事が遅くなる。

そんな厭わしい風景も、さすがにお盆ともなれば途絶え、
ここ二、三日は静まり返りました。

と、ふと見ると、外階段に泥靴の跡があり、
ベッタリと、三階の母の家まで続いています。

その日の前夜は運悪く、外の戸を閉め忘れ。
(義父は私が閉めたと思い、私も義父が閉めたと思い)
そしてさらに運悪く、内門も閉め忘れました。(義父は私が閉めたと思い…)

数日前に雨が降ったので、新聞屋さんの靴の跡かと
思いましたが、
今日は新聞休刊日だと母の弁。
昨日は配達の業者など一切来なかった、と。
みんなゾッとしたのは言うまでもありません。

お盆で静かになったのはいいのですが、今度は俄然防犯が心配になってきました。


そして、すったもんだ騒いだ後のわたしの推理は次の通り。

数日前の雨で泥んこになった私道を歩いた、新聞屋さんの靴跡だ。
なぜ今日になって靴跡が出現したかと言うと、

また晴れて気温が急激に上がり、湿っている時は目立たなかった泥靴の跡が
今日になって乾いて白く浮き上がったのではないか?

分かってみればなんということはないんですが。(これが事実かは不明)
この家は三度泥棒にやられているので、気をつけないといけません。

普段の猥雑さは嫌ですけど、防犯上は良いということでしょうか。
皆様もお気をつけくださいませ。





イメージ 1
jmettraux