ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

海辺の恋

 
 
 
 
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Face-2-Face
 
 
 
 
こぼれ松葉をかきあつめ

をとめのごとき君なりき、

こぼれ松葉に火をはなち

わらべのごときわれなりき。


わらべとをとめよりそひぬ

ただたまゆらの火をかこみ、

うれしくふたり手をとりぬ

かひなきことをただ夢み、


入り日のなかに立つけぶり

ありやなしやとただほのか、

海べのこひのはかなさは

こぼれ松葉の火なりけむ。