ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

兼好法師と地物のトマト

いつもの落ちつける場所へ。



今日はあいにく、子雀くんたちに占領されていた。
また、今度ゆっくりね。

やり過ごして、秘密のトンネルを通り、県立金沢文庫へ。




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夏服、紗羽織姿の法師像。(金沢文庫蔵)


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あの吉田兼好が、この横浜金沢の地に来ていたとは!
鎌倉時代に?京の都からわざわざ?



帰り道

「釜利谷のトマトだよ」

身が詰まったトマトが、コロコロと皿の上に窮屈そうに並んでいる。
スーパーに卸せるだけの数はない。
この小さな八百屋さんで、さばけるだけの分。
見るからに新しい。採れたて、赤くて青い。今出したばかり。
立ち止まり、見ほれているわたし。
店主

「トマトかい?」

もう袋に詰めている。

「二つもらおうかな」




鎌倉時代末期、上行寺の庵に逗留していたという法師。

北條貞顕の賓客として大事にされ、さぞや地物の新鮮な野菜を供され、
食したことだろうな。





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(トマトは……当時まだないです。笑 photo by 七色)