2014-06-14 兼好法師と地物のトマト ノンフィクション エッセイ 神奈川県 いつもの落ちつける場所へ。 今日はあいにく、子雀くんたちに占領されていた。また、今度ゆっくりね。 やり過ごして、秘密のトンネルを通り、県立金沢文庫へ。 特別展『徒然草と兼好法師』 https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html 夏服、紗羽織姿の法師像。(金沢文庫蔵) 👍いいね! あの吉田兼好が、この横浜金沢の地に来ていたとは! 鎌倉時代に?京の都からわざわざ? 帰り道「釜利谷のトマトだよ」身が詰まったトマトが、コロコロと皿の上に窮屈そうに並んでいる。 スーパーに卸せるだけの数はない。この小さな八百屋さんで、さばけるだけの分。見るからに新しい。採れたて、赤くて青い。今出したばかり。立ち止まり、見ほれているわたし。 店主 「トマトかい?」 もう袋に詰めている。 「二つもらおうかな」 鎌倉時代末期、上行寺の庵に逗留していたという法師。 北條貞顕の賓客として大事にされ、さぞや地物の新鮮な野菜を供され、 食したことだろうな。 (トマトは……当時まだないです。笑 photo by 七色)