ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

恋せよ詩人よ


そして

果てよ

君の苦しみの息が

虹となって

その口から

紡ぎ出されるのを見よう

優美な弧を描いて

天蓋を染める

その色を数えよう

百に分解され

大気に消え入るまで見届けよう



イメージ 1



君は精霊の受容体

この世に堕ちた

天上のはしため

忘れたのかい

この世では

魔法は使えない

重力が重すぎる

代わりに君は

詩を描くのだ

恋の歌を詠うのだ

愛を吐くのだ

それが

詩人の

永遠の使命