2012-05-26 恋せよ詩人よ 詩 そして 果てよ 君の苦しみの息が 虹となって その口から 紡ぎ出されるのを見よう 優美な弧を描いて 天蓋を染める その色を数えよう 百に分解され 大気に消え入るまで見届けよう 君は精霊の受容体 この世に堕ちた 天上のはしため 忘れたのかい この世では 魔法は使えない 重力が重すぎる 代わりに君は 詩を描くのだ 恋の歌を詠うのだ 愛を吐くのだ それが 詩人の 永遠の使命