2011-08-08 骨と蝶 ノンフィクション エッセイ 二次創作 この時期は空気がかわる。 昔の人たちは、これをなんと表現しただろう。 より乾いて清浄な大気。 生臭いにおいはどこかへ消え去り、 雑音のない不可思議な世界。 旧家の裏山に、木々の陰に隠れるようにお墓が点在する。 今朝はそこにやたらと蝶が舞っていた。 螺鈿細工の模様をつけた小さな美しい創造物たち。 ちらちらとお墓の上を舞い離れようとしない。 なにかあるようなそぶり。 お墓の中には高温で焼かれた真っ白な骨。 彼らの好む なにかいいにおいでもしているのだろうか?