ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

天のフタが壊れたような朝の雨。

家を出たばかりの娘が、

「車を出してくれ」と電話をよこした。

カーテンを開け外を見ると、

ダムが決壊したような豪雨で、ホワイトアウト

この中を歩いている男気のある人は一人もいない。

車もソロソロと動いている。

娘はアーケードに避難していたが、ここにいても濡れることを免れないという。

夫を叩き起こし、送ってもらう。

今度は、学校からまたもや「帰る。」とメール。

「だれも来ていない。」

「がまんせい!」

とワタシ。

「ムリ!」

とムスメ。

「パパに車まで出してもらって、今さら帰ってくるな。」

とメール。

その後一転、すっこーんとくもりのない青空が広がった。  

教室にも、一人また一人と生徒が増えたことだろう。



箱庭の四季、神の国日本。

下品な天気に慣れないひとびと。