ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

2017-05-15から1日間の記事一覧

小津安二郎『ここが楢山』

母は明治八年生れ。三男二女をもうけて、僕はその二男に当る。他の兄妹は、それぞれ嫁をもらい、嫁にゆき、残った母と僕との生活が始まってもう二十年以上になる。 一人者の僕の処が居心地がいいのか、まだまだ僕から目が放せないのか、それは分らないが、と…