ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

バベットの晩餐会

お題「ゆっくり見たい映画」

 

芸術家は神の意匠の道具である。

 

映画では分からいところがあったので、原作を読んでみました。

バベットの晩餐会』イサク・ディーネセン (ちくま文庫)

 

 

なぜ、牧師の娘フィリッパが、パリで成功を収めたオペラ歌手アシール・パパンの歌のレッスンを辞めてしまったのか?

映画では、強引とも取れる、パパンの求愛ぶり (『ドン・ジョバンニ』♪お手をどうぞ)に フィリッパが恐れをなしたように描かれていました。

 

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が、違いました。

フィリッパは、その天使の歌声をパパンに褒め称えられ、生まれて初めて、自分の中の

名誉欲、その他様々な欲望に気がつき、自分自身に恐れ慄いたのでした。

そして、あの豪華で意匠に満ちた晩餐会。

それには一体なんの隠喩が隠されているのか?

 

ただいまGYAO!で無料視聴できます。

 

 

 

 

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