ookumanekoのブログ

言葉を味わう 文学の楽しみ

猫が眼鏡

お題「捨てられないもの」

 

「ねこじさん、サングラス貸して」


数日前、義父に頼まれて大ゴミをゴミ置き場に出して以来、
外用の度付き眼鏡を見ていない。
どうやら、ゴミをまとめている時に、胸ポケットから袋の中にすべり落ちてしまったらしい。
(そして気が付かないまま回収されてしまったらしい。泣)

が、言うと怒るのでねこじさんにはナイショ。
運転はしないし、免許の更新まであと数年あるし、
しかし、光線アレルギーなので外出時は欠かせない。
困った。
ここは取り敢えず、サングラスでゴマカそう。


「いいよ」

以前も物持ちのねこじさんにサングラスを借りた。レイバン、シャネル、カルバン・クライン…etc

「どんなの?」

「オークリー」

レイバンみたいなの?」

「ちがう」

「レンズは黒?」

「どんなのって…、ほら、猫がよく付けてるやつだよ」

「猫が付けてるやつ、なるほど・・・つけないだろ、猫は」

「…?」

「ねこじさんの世界では、猫がふつうにサングラスしてるの?」

どうもそうらしい

 


(ねこじさんはやっぱり四次元の世界の住人に違いない)

 

 

 

四次元世界(パラレルワールド)では、ウサギが時計を持って走っている?

archive.org

 

母には宿敵がいる

今週のお題「やる気が出ない」

 

もう二度と、その人物に会うことはないけれど、

今でも、その記憶に悩まされている。

母の母を死なせた、義理の姉だ。

わたしの祖母を虐めて(ドラマっぽく言うと)死に追いやった。


わたしは色々な言葉を使って、母を慰めてきた。

「まあヒドい人が居たもんだね、
そういう人はヒドい死に方をするよ」

「まだ生きてる」

「キツい性格じゃ、きっと友達も居ないだろう」

「腰ぎんちゃくがいる」

「もう忘れな、お母さん」

「忘れられない!どうしてあんな酷いことを?
なぜあんな鬼が居るんだろう?」

「人生には敵がいるよ」


宿敵はどうあっても母を解放する気はないらしく、
平気の平左で長生きしているらしい。
母には尚それが憎くて仕方ないのだ。


最近の母は記憶障害が顕著で、
そのことを大分口にしなくなった。
やれやれだ。

 

 

 

お母さん…、


「物理学っていう学問があってね、

 

それと唯一矛盾しない宇宙観をもつのが、仏教なんだってさ」

「まあ、因果応報って言うの?」

「その仏教ではこうも言ってるよ」

「宿敵を救え」

「自分だけが上がるんじゃなくて、憎いあいつも上げる」


その為に、お母さんもわたしもこの地球にいる。

 


これは母には言ってませんけどね。笑

 

 

 

 

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Hernan Pinera

 

 

 

 

 

アガサ・クリスティの描くネメシス(復讐の女神)とは

お題「好きなシリーズもの」

 

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ミス・マープル『復讐の女神』


悪を嗅ぎつける非凡な嗅覚と
剃刀のように切れる頭脳、そして
正義を水のように流れさせる、道義心。

探偵を職業にしている訳ではない。
地位も名誉も既に興味の対象ではない。
ただ報酬として、
山鶉を一羽丸ごと頂くことを喜びとする。
イギリスの田舎に住む(ふつうの?)お婆さん。

現実にこういう人がいるのか?と言う疑問は置いといて。

幾つか面白いエピソードがあるので貼っておきます。


それにしても、

クリスティはこう言いたかったんじゃないでしょうか?


「一般市民の中にも、判事ほどの頭脳を持ち、

裁く者がいる」


クリスティの第一作が「そして誰もいなくなった
なだけに。


そう思えてなりません。

 

 

 

 

 

gyao.yahoo.co.jp

(日本語字幕  第一話無料配信中)

 

 

 

 

 

www.dailymotion.com

「書斎の死体」(日本語字幕)

 

 

 

 

 

 

www.dailymotion.com

「復讐の女神 」(日本語字幕)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘の反抗期が終わりました

お題「ささやかな幸せ」

 

こんなコロナ禍でも、

最近の良かった出来事。

タイトルの通りです。


みな様、25年間です。
長かった。


それが突然終わりました。

娘はこう言いました。

「ママが悪いんだとばかり思ってた」

「なんだ、〇〇と××が悪い奴なんじゃん!」


わたしが教えたわけじゃありませんよ。
自分でそう悟ったんです。
わたしが言うことは、何ひとつ聞く子ではなかった。


しかし
ここでお断りしたいのは、
娘は〇〇と××を愛している、ということです。


長い氷河期が終わった。
心底ホッとしました。

長い空回りの日々が嘘のようです。


最も良かったのは、

ようやく鬼ママを卒業できると言うことです。


 

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〇〇=シュートメ

××=ねこじ

 

 

 

 

 

 

 

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父後悔す

お題「#この1年の変化

ホスト猫ミントが亡くなり
悲しみもそこそこに、
後処理に追われていました。


母(シュートメ)はもとの飼い猫(ニャンポコ)が19歳で大往生した時、
猫ロスに陥りました。
そこに降って沸いたように現れたのが、子猫のミントです。

ニャンポコの生まれ変わりだと、ベタ可愛がりしました。

しかし、父(ギフ)は様子が違いました。
もともと動物嫌いでアレルギー持ち。綺麗好き。
自分から猫に触ることも、あえて関心をしめすこともありませんでした。


ところが、
ミントは父の部屋に居るのが好きでした。
追い出されても追い出されても、
父の部屋に寝そべり寛いでいました。

ミイシャが言うには、
「お婆ちゃんは構いすぎ
放っといてくれるお爺ちゃんが好きなんだよ」

「おいら、しつこいオバさんキラいっす」

ホストあるあるでしょうか?

 

 

こうしてつい最近まで、毎日元気に家の中を駆けずり回っていたミント君が、急に倒れました。

家族が交代で病院に運び、歩けないシュートメもみんなで運びました。

ギフも獣医師に症状を説明したりなどしていました。何といっても、ひとつ家に一緒に住んでいたのですから、わたしよりはよほど猫の様子が語れます。

点滴や薬など与え、一旦は良くなったように見えましたが、検査結果が悪く数日後には危篤状態に。

そしていよいよ亡くなった時、

 


ギフがミイシャにポツリと言ったそうです。

 

「オレはあの子に悪いことをした」

 

これには驚きました。

頑なに自分の生き方を守っていたギフ。
不器用で真面目。
企業で0から苦労してトップまで上り詰めた父。
その姿はロボットのようにわたしには見えたものです。
「人を非情に使っていたから、非人間的なんだろうか?」
そして、退職し、何年も経っても、その性格というか、生き様というか、
変わらないんだろうな、
一生、変わりっこないよな、
と思っていました。

まさか猫に対して罪悪感を感じ、それを口にするとは!

 

「人間だったんだ〜!?」

 

 

驚き、嬉しさも覚えました。

 

皆さま、80歳前でも、人って変われるんですね。

それならば、捨てたもんじゃないですね。
まだまだチャンスはあるってことでしょうか?

 

 

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在りし日のミント君

 

 

 

 

 

 

 

 

ホスト死す

お題「ペットを紹介します」

(飼い猫が亡くなった話です。苦手な方はスルーでお願いします)

 

ミントが身罷りました。


思い起こせば、12年前、

近所で生まれ、我が家の庭に迷い込んだ野良の子を

シュートメが餌やり作戦で手懐けたのでした。

あまりの可愛さに、てっきりメスだと思っていたところ、

これがきかない男の子で、

成長するにつれ、先住猫(オクラちゃん)を追い出し、

家も餌も独り占め。

すっかりワガママなひとりっ子に成り上がりました。

動物病院では大暴れし、先生に怪我をさせて出入り禁止に。

そのくせ餌をくれるシュートメには媚びる、

脱走数回、

捕まえに行くと、ヤンキー威嚇を繰り返し、

次の日にはケロリとして帰ってくる。

「奥さん、メシ!」


まさにホストの性格。


そんなミント君も、心臓の病気があったとは誰知ろう。

享年12歳。

波乱の猫性は、
冬にしては暖かく、風の強いある日、終わりを迎えたのでした。

 

合掌

 

 

 

 

 

 

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石田純一

お題「リラックス法」

 

 

クリスマスケーキもそこそこに、
暮れの忙しい時期に南の島へと、ひとり
遊びに飛んだねこじさん。



そんなねこじさんのことを娘はこう呼びました。

石田純一



親のことがあるせいか、(後ろめたいのか?)
今回は、数日経っても、
釣り三昧の写真を送ってきません。

さすがにどうしているのかと思って、
メールすることにしました。


石田純一さんはエンジョイしてるのかな?」

と言う文章を入力していたら、

石田純一さんは炎上してるのかな?」

と勝手に予測変換してくれたので、
そのまま送っておきました。


 

 

 

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撮影 ねこじ